製薬会社がクラウド上にデータ分析環境を構築するのはいいけど 態度悪かったり上からの態度だとシステム部門は協力しないんだよね。最低限しかおしえてくれないみたいな

製薬会社がクラウド上にデータ分析環境を構築するのはいいけど

態度悪かったり上からの態度だとシステム部門は協力しないんだよね。最低限しかおしえてくれないみたいな

 

MRが医師と面談できる機会は以前から減少傾向にあったが、コロナ禍に入り、規制が強まった。
さらに、デジタル技術の進歩を受け、医師の情報収集におけるプロセスが多様化し、インパクトのある情報提供活動のために個別最適化が求められるようになった。


 そこで、新たなコミュニケーション手段として、これまではリアルが主軸だったMRの活動をデジタル化し、次の段階に駒を進める必要性が生じたというわけだ。
しかし、SIerが構築したシステムは度重なる改修により複雑化しており、内部の構造に手を出せないようになってしまっていた。
社内からは「このままでいいのか」という疑問の声も上がっていたという。


 ZEUSを構築したのは2017年だが、MRを取り巻く環境変化に対応するため、常に進化を求められている。
現在では蓄積したデータを活用しながら顧客ニーズに合った情報提供を支援するなど、機能の充実ぶりを誇る。


 このように、ZEUSが進化に応じて機能を追加できるのも、Microsoft Azureが、適材適所で機能やリソースを提供できる、柔軟性に富んだサービスであることの証左であろう。


 Microsoft Azureの柔軟性の高さを物語るエピソードはこれだけではない。
尾崎氏は「以前は社内の至る所に散在していたデータを一カ所に集約するための基盤を整備した。
せっかくだから、今後は、創薬サプライチェーンなど、各部門で活用していきたい」と目を輝かせる。


 現在は、日本マイクロソフトのサポートを受けながら、各部門のデータ分析ニーズに対応するために、Microsoft Azureで提供されている各種製品を活用して、いくつかの実験を始めているところだ。


 クラウド製品は活用できる領域が広範囲に及ぶ。
そのため、サポートにも極めて高い専門性が求められる。
「日本マイクロソフトは、こちらからの専門的な要望に高度な人材を割り当てて対応してくれる。
ビジネスのスピード感を生み出すためにシステムの内製化を目指す当社にとっては最適なサポートだ」


内製化がDX推進の契機に

 小林氏は、このプロジェクトの隠れた目的であり、最大の成果でもあるSIer依存からの脱却について語ってくれた。


 今回のデータ分析基盤とZEUSの両プロジェクトを軌道に乗せたことで、システム内製化の重要性に対する理解が社内に芽吹き始めた。
それは、ICTマネジメント室の存在感を高める結果をもたらすことになりそうだという。
ユーザー部門とのコミュニケーションが円滑になり、DXを推進する中で、彼らがどんなシステムを求め、どんなニーズに対応すればよいのかが拾いやすくなった。


データ分析に関わるシステムの内製化にかじを切ったことで「DXに関するスキルやノウハウを蓄積できる。
クラウド環境が整い、システムが使いやすくなってきたことが、デジタル人材の育成や、優秀なチームづくりにもつながる」


 クラウド活用以外にもデジタル化対応の機運が高まっているそうだ。
プログラムを書けない人が、研修で体験したRPAの組み上げに夢中になり、持ち場に帰っても積極的に取り組む状況が生まれている。

 

リモート環境で自宅でオンラインで勉強できる環境もととのってきてるしね


「うちのような製薬企業が競争を勝ち抜くためには、データ活用が重要です。
データ分析システムの内製化体制を拡充する必要がある。
そうしないと、これからのデータ主導ビジネスの流れに取り残される。
そういった意味でも、今回のプロジェクトでMicrosoft Azureを採用し、内製化に踏み切ったことが、弊社のDXを大きく前進させるきっかけになった」と締めくくった。